【開催報告】3月 NASC OPEN DAY スタートアップと考える「儲かる地方」のつくり方 〜食と農×販路・発信で描く、新しい地域ビジネス〜
- 3月24日
- 読了時間: 3分
2026年3月19日、NASC OPEN DAYを開催しました。
NASC OPEN DAYは、NAGANOスマートシティコミッションが主催する、会員とつくりあげる交流デーです。
今回は、NAGANO STARTUP STUDIO(NSS)とのコラボ企画として、 スタートアップと企業が交わる共創の場をテーマに開催しました。
信州の地域資源を活かした食品事業に取り組む 株式会社あぐりぽっぷ 内田元也氏、
ライブコマース×TikTok Shopを活用し、 地方の販路・発信に取り組む
株式会社コマースブースト 宮原和也氏をゲストに迎え、「儲かる地方」をどう実現するかをテーマに、対話が行われました。

なぜ「儲かる地方」が必要なのか
各社のインスピレーショントークでは、地方における共通課題として、 “いいものがあるのに売れない”という構造が提示されました。
● 生産現場のリアル
社会課題を解決したいという志を持ち、東京都公務員としてのキャリアから長野へ移住した内山氏インスピレーショントークでは、地域資源を活かした商品づくりに取り組む中でのリアルな挑戦が語られました。
商品自体は評価される一方で、販路や訴求に苦戦し、思うように利益につながらない時期もあったといいます。
その中で、協力してくれていた農家からは 「儲からないならやめたい」という声が上がるなど、事業の継続に対する厳しい現実にも直面しました。そうした状況の中でも、顧客の声に向き合い続け、ニッチなニーズに応える商品開発を重ねた結果、徐々に事業は軌道に乗り始めました。
一方で、「良いものをつくること」と「消費者に届くこと」は別であるという課題も改めて浮き彫りになりました。現在は、商品づくりに加えて、いかに価値を届けるかという「販路」の構築が大きなテーマとなっています。
● 販路・発信の変化
上田市出身で東京でキャリアを積み、地元の良いものをもっと日本、世界に届けたいという宮原氏のインスピレーショントーク。地方事業者の「売り方」の課題に対し、現在世界中で市場が伸びているTikTok Shopやライブコマースを活用した新しい販路の可能性が紹介されました。
地方メーカーと発信者をつなぎ、ライブ配信を通じて商品を届ける仕組みづくり、さらにはライブコマースで商品をとどけられるスキル研修を地域で展開することより、新しいインフラと人のスキル向上の両輪で、 これまで届かなかった消費者との接点を生み出していきます。

共創ディスカッション
インスピレーショントーク後は参加者とのフリートーク(共創ディスカッション)を実施。
参加者は「共創カード」を通じて、 「もっと聞きたい」「繋がりたい」「共創してみたい」といった参加者の意思を可視化しながら、登壇者と直接対話を行いました。
参加者からはこんな声もありました。
廃棄される部位や希少性のある信州の素材で商品開発をしているので、共創できる可能性が感じられた
とどけるという仕組みで、自分が知らない新しい視点や、やり方を学んだ
外への発信だけでなく、地域市民も気づいていない希少性。長野内でのプレミアム性として価値を高めていくのはどうか
など、地域資源を活かしたビジネスについての多様な議論が行われました。

今後に向けて
今回の対話では、 「一緒に取り組みたい」「具体的に話したい」といった声が多く見られ、 共創の芽が生まれる場となりました。
“儲かる地方”は、単独では実現できないテーマです。
だからこそ、 起業家と地域企業がまじわることによって、次の一歩を踏み出し、お互いの強みを強化し、弱みを補えるオープンイノベーションがはじまります。
今後もNASCは、こうした共創の場を通じて、長野から新しいプロジェクトが生まれるハブとしての役割を果たしていきます。

共創パートナーを探したい方、 テーマやアイディアをカジュアルに話したい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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