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「健やかな暮らし」を実現する新たなアイディア創出へ。令和7年度ワーキンググループDAY2前半

  • 執筆者の写真: Smart City Nagano Smart City Nagano
    Smart City Nagano Smart City Nagano
  • 9月2日
  • 読了時間: 4分

更新日:9月11日

「Nagano Fusion Innovation Lab(NFIL)」は、「健やかな暮らし」の実現を目指す新たなアイディア創出をテーマとし、イノベーティブ人材の育成と多様なネットワーク構築を目指すプログラムです。

本レポートでは、Day2の主要な学びである「健やか」に関する最新共創知見と、「自分事化」を促進するナラティブコミュニケーションについて概説します。


アカデミアに学ぶ:「健やか」に関する最新共創知見の共有


長野県立大学大学院健康栄養科学研究科の今村晴彦氏より、「健やか」を共創するための最新知見が共有されました。


今村氏は、長野県が健康長寿で有名になった背景にある、地域住民と行政が協力する「保健補導員活動」に注目し、これを官民連携の共創の原型と位置付けています。


しかし、近年は保健補導員の減少と平均寿命ランキングのわずかな低下が見られ、新たな活動モデルへの転換期にあると指摘されました。共創においては、互いの理解を深め新たな意味付けを創造する対話と、関係者一人ひとりの主体的な関与によるエンゲージメントが不可欠です。


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今村氏は、共創の鍵となる3つの視点として、ソーシャル・キャピタル、実装科学、データサイエンスを挙げました。


ソーシャル・キャピタル:

人々のつながりや信頼、互酬性といった社会組織の特徴を指します。特に、異なる集団間をつなぐ「橋渡し型ソーシャル・キャピタル」の重要性が強調され、さらに「お互い様」といった目に見えない価値観や規範意識などの認知的なソーシャル・キャピタルにも着目し活かしていくことが重要です。



実装科学:

エビデンスに基づく介入や実践を、現場でどのように導入し、根付かせ、継続させるかという「How」の方法論を科学する分野です。代表的な枠組みとしてCFIR(実装研究統合フレームワーク)があり、介入の特性、外的・内的セッティング、個人特性、プロセスという5つの領域から現場の課題や強みを体系的に分析することで、実効性ある推進につなげることができます。



データサイエンス:

データサイエンスというと難解な統計分析をイメージするかもしれませんが、地域の現状を可視化し、関係者間で共有することで対話を促進し、次の活動へのヒントを生み出すためにデータを活用するという視点も重要です。熊本市における「校区健康カルテ」などの事例が紹介されました。


自分事化する:ナラティブコミュニケーション


ナラティブコミュニケーションは、主人公が「自分」または「私たち」である物語であり、現在進行形で変化し続けるものです。


これは単なる筋書きである「ストーリー」とは異なり、「私」や「私たち」がその物語の中にいることが大前提となります。


この能力は、複雑な社会課題の解決やイノベーティブな事業創出において、多様な仲間を集めるために非常に有効です。ナラティブは感情的な共鳴を引き起こし、個人を大きな目的に結びつけ、「なぜ自分がやるべきか」という動機の軸を見つけ、ひいては会社組織や社会を動かす力となります。

 

ナラティブを構築するための「MVC(ミッション・ビジョン・コンセプト)手法」が提案されました。


ミッション: 社会で果たすべき役割、存在意義



ビジョン:

目指すべき理想の未来、ありたい姿です。これを考える際には、バックキャスティング思考で解像度を上げ、自身がそのテーマに興味を持つ「なぜ」を起点に考えることが有効です。



コンセプト:

全体を貫く独自の観点であり、顧客にとっての新しい視点、価値、やり方を示すものです。メタファー法(例:「街に開かれた公園みたいな美術館」)、反転法(例:「落としても壊れない」)、変革話法(例:「生演奏をエンタメから社会インフラへ」)といった手法を用いることで、シンプルかつ共感を呼ぶコンセプトを創出できます。


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参加者には、次回のグループディスカッションに向けて、自身の取り組みたいテーマについて「私たちが目指すのは___な未来」というビジョンと、「そのために今私たちは___をつくる・実行する」というコンセプトを、自分事として言語化する宿題が与えられました。


これは、自らの取り組む理由を自己整理し、仲間と共有するための重要なステップです。ナラティブは、「何を作るか」ではなく「なぜそれを作るのか」を語り、関係者を物語の登場人物にし、言葉の力で共感を促すことで、進化し続けるものとして捉えられています。


 
 
 

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